私がなぜ独自の教育にこだわるかは、北名古屋市で行われる教育によって将来のまちづくりに影響を与えると考えるからです。?
日本政策投資銀行参事役である藻谷浩介氏のベストセラー「デフレの正体」によりますと、日本のこれからの問題は、「生産年齢人口の減少と高齢者の激増」であると。納税者が減って、福祉・医療のお世話になる可能性の世代が増えるわけであるから、財政は厳しくなる。勤労者の数が減るので、個人所得も減る。当たり前のようだが実は気づいていない。
であるなら、北名古屋市の将来を安定させるためには、生産年齢人口を増やす施策を構築すべきである。その一つの方法は、独自の教育制度を持つことだと考えます。結婚し子供を持つと考えることは、居住地をどこにするかである。その選択として、いろいろ考えるが、教育度の高い自治体であることは魅力的な要素であることは言うまでもありません。?
「学力世界一」となったフィンランドの教育目標は、「よき納税者を育てること」学力をつけることで、社会に出てきちんと就職し、稼いで所得税が収められる人を育てる。だから教育に力を入れたそうだ。?
西郷隆盛が座右の銘の書としていたことで有名な、幕末の儒学者 佐藤一斎の「言志四録」に教育で選ぶべき大切なものとして、こう言っています。 「三つの択ぶべきものあり、師択ぶべし、友択ぶべし、地択ぶべし」?
時の指導者たちは、教育に熱心であったのは事実であり、今も昔も変わりないことでしょう。?
2.トップリーダーである市長が目指す、北名古屋市の教育についてのお考えは。
[市長答弁] 教育委員会が示している「地域全体で子どもの夢に向かって、生き抜く力・学力をはぐくむ」ことであります。いずれにしましても、市内のどこの学校で学んでも一定水準の教育を受けることができ、子供たちが豊かな人生を送り、確かな国を作る力を手にすることができるよう教育委員会とともに力を尽くしています。
[私 見] 長瀬市長の教育への考え方は、自らリーダーシップをとるのでなく、教育委員会にその責務を委ねるところにある。教育委員会のメンバーは選挙で選ばれるのでなく、市長の指名である。そうであるならば、市長が目指すべき教育を語るべきと考えます。
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