今、政治や行政に問われているのは、「説明責任」であります。市民の「なぜ?」、「どうして?」に応えていくのが、議会議員の責務と感じ、個人質問をさせていただきます。当局の皆様方には、明確でわかりやすい答弁を期待します。?
まず、はじめに北名古屋市独自の副担任制度の教育(入口と出口の教育)が、平成22年度より事実上廃止になりました。なぜこの独自の教育制度を止めてしまったのか「説明責任」が果たされていない気がしてなりません。?
平成23年3月 予算特別委員会で、現場やPTAの意見をしっかり聞くべきだとの私の質問に対し、当時の教育部長は、「子供さんたちもこういった授業を受けられまして非常によかったという声も大変多く聞きますし、非常にいいことだなあということで、今後につきましては、おっしゃっていただきますように、さらに内容を充実してそんな方向で進んでいければなあと。財政当局、また市の内部としてもそんなふうに考えておりますので、ご理解賜れればというふうに思います。よろしくお願いします。」と答弁をされました。(答弁は私見が入らないように議事録をそのまま使用)?
平成23年9月 決算特別委員会において、北名古屋市教育委員会が発行している「21年度の北名古屋の教育」で吉田教育長が「北名古屋市では児童・生徒の学生生活の安定のため、全国に先駆けて実施してきた副担任制度を取り入れ、49人の非常勤講師を市内全小・中学校の小学校1年生と中学校3に配置しています。教育の質を保障し、教育への信頼を高めるすばらしい制度であると自負しております。」と語られていることについて質問をしたところ、「財政上非常に難しい状況がございましたので、やむを得ず選択をした次第でございます。」と答弁されました。?
そこで、我々市政クラブは、現場やPTA、子供たちが希望している北名古屋市独自の教育、副担任制度の予算復活要望をさせていただきましたが、今年度の予算に反映されませんでした。全く残念であります。?
1.独自の教育を廃止にした市長の見解をお伺いします。?
[市長答弁] 教育委員会と十分協議をし、今の趣旨を生かしつつより良い方策はないか、検討し、現在の学び支援事業へと再構築し、非常勤講師を柔軟に配置できるようにした。継続してきた事業を将来にわたって行っていくかの選択は、社会状況の変化などを見極めるとともに事業目標の状況等を勘案し、住民サービスの低下を招かないように努めている。
[再質問] 私と市長では副担任制度に対しての評価が、大きく違っていることが考えられます。市長自身この独自の教育をご覧になった事はあるのか。
[市長答弁] 市長として教育に介入する恐れがあるので、一度も見たことがありません。
[私 見] 全く想定外の答弁。私はこの制度を少なくとも3回は視察しました。全国に誇れる教育制度と確信していましたが、市長とは見識の違いが大きすぎました。教育に介入する恐れがあるから現場に入らない。全く詭弁であり、残念である。