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かおりの思い出

2018年3月15日

昨日の雑感で、「気持ち和らぐ」という文で締めくくりました。
自分の気持ちを表現するのに、ぴたりと当てはまる言葉を探すのは、なかなか難しいものですが、この言葉以外に思い当たるものがありませんでした。
31歳の春。西春町議選の出馬を決めた私に、伯父が町内をここ、そこと連れ回ってくれました。
私も次男、父も次男。仏壇のない家に育ち、祖先のことや親戚の付き合いなど、心にも頭にも全く無い若造でしたし、自分の親父が一番偉いと思っていました。

朴訥とした伯父でしたが、本家の長としての威厳と、真面目な親戚付き合いをしてきた様子がわかる態度に、がつんとやられて目が覚めたような気持ちがしました。

親戚に誰か一人でも、後ろ指をさされるような人がいたとしたら、今の私はなかった。伯父が真面目な人でなかったとしたら、私はこの大切なことに気づくこともなかった。31歳の時に、無言の知を与えてくれた伯父は、一昨年の12月に他界しました。

私に思い出があるように、このまちに住む皆さんにも思い出があり、新たな歴史を刻む。    伯父と一緒に歩いた春も、約20年経った今でも、沈丁花の香りは変わることがありません。

「本当に大切なことは不変」 初心を忘れず、誠実に、真っすぐに。

柔らかな香りと共に届いた伯父からのメッセージが、気持ちを和らげてくれたのだと思います。

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